ユータのまとめ

働く20代のビジネスマン向けに情報を発信(ニュース・読書・英語学習法)

【ニュース】ドライアイスなぜ足りない 背景に宅配とエコカー?

皆さんおはようございます。ユウタです。

今日は以下ニュースについて。

www.nikkei.com

【記事抜粋】

 エコカーが普及するとドライアイスが足りなくなる――。脈絡がなさそうだが、原油からガソリンを精製する過程で発生する高純度の二酸化炭素(CO2)がドライアイスの原料と聞けば、納得できる。ガソリンとは対照的に、ドライアイスの需要は宅配便普及で拡大している。2つの変化によるゆがみが「ドライアイスは無料」という常識を崩そうとしている。

 

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 例年以上に暑い日が続く7月の東京。午前9時に生活協同組合パルシステム東京(東京・新宿)の配送センターを訪れると、トラックの荷台でドライバーが宅配用の荷物を仕分けていた。生鮮品や冷凍食品の注文も多く、温度管理にはドライアイスが欠かせない。

 配達先ごとに荷物を小分けし、一つ一つ中身を確認しながら800~1200グラムのドライアイスを入れていく。冬場の3~4倍だ。受取人不在でも夜まで品質が保てるようにするためだ。だが、パルシステムはドライアイスを無料で提供し続けている。

 

■無料配布が定着

 

 7、8月になるとパルシステムグループ全体の消費量は月約1500トンになる。「(無料で提供しているので)コストは重い。それでも高温による品質劣化は避けなければならない」(担当者)

 トラブルによる顧客離れを防ごうと、品温管理をより徹底している。冷凍庫でも昇華が進むドライアイスは「宵越し」が難しい。少しでも節約しようと、天気予報や注文内容を分析して日々の入荷量を決めている。

 「ドライアイスの消費量は年率1~2%のペースで増える」。ドライアイス最大手のエア・ウォーター炭酸(東京・港)の武佐正毅常務は予想する。年間出荷量は34万~35万トンだから、毎年数千トンずつ増える計算だ。

 共働き世帯の増加や電子商取引(EC)のサービス充実で宅配需要は高まっている。日本生活協同組合連合会では、65主要地域生協の2015年度の個別宅配供給高(売上高)が1兆1912億円となり、10年で約1.5倍に増えた。16年度も前年を上回るのは確実とみられる。

 今年4月にはアマゾンジャパンが「アマゾンフレッシュ」を開始するなど、生鮮品の宅配を売りにするECは今後も増え続ける公算が大きい。冷温で生鮮品などを運ぶクロネコヤマトの「クール宅急便」の取扱量は最近10年で約1.4倍の年2億個に迫る。

■製造拠点が閉鎖

 だが、エコ社会の浸透がこの構図を崩している。ガソリンの消費が減っているため、副産物の原料ガスも増えず、ドライアイスの供給も上向かない。しかも、経済産業省は石油業界にエネルギー供給構造高度化法にもとづき製油所の統廃合を求めている。原料ガスの供給増はかなり難しい状況だ。

 これに追い打ちをかけているのがアンモニアの生産量減少。天然ガスに含まれている水素と空気中の窒素を合成してアンモニアを生産するときにもドライアイスの原料となる高純度のCO2ガスが発生する。だが、ナイロンなどの原料であるアンモニアの需要は振るわない。合成繊維の生産拠点の海外移転が進んでいるからだ。

 製油所やアンモニア工場から高純度のCO2ガスが供給されなければ、液化炭酸ガスはできず、それを冷やして固形にするドライアイスもできない。この5年間で国内の液化炭酸ガスの製造拠点が6カ所閉鎖された。残りの拠点は業界全体でまだ28カ所あるが「いつまでも動かせる保証はない」(エア・ウォーター炭酸の武佐常務)。

 こうした事情から、ドライアイスのメーカー出荷価格は上がっている。日本液炭は4月の出荷分から価格を20%上乗せしたという。「値上げできなければ、これ以上の設備投資や安定供給は続けられない」(日本液炭の園田氏)。他社も断続的な値上げが避けられそうにない情勢だ。

 脱化石燃料の動きはこれからも続き、製油所やアンモニア工場が増える見込みはない。一方、インターネットの進化で宅配はますます便利になる。2つの摩擦で「ドライアイスは無料」の常識が溶ければ、冷温管理が新しい「ぜいたく」になるかもしれない。

 

所感

この記事から分かる事を箇条書きにします。

➀共働き世代、ECの増加によりドライアイスの需要増

➁脱化石燃料(ガソリン消費量減)が進み、原料であるアンモニア生産が追い付かない

➂ドライアイスの無料配布がなくなる?

ドライアイスメーカーにとっては、需要増で嬉しいでしょうが、問題は原料のアンモニア生成ですね。

記事中では、ナイロンなどの原料であるアンモニアの需要は振るわない。合成繊維の生産拠点の海外移転が進んでいるからだと述べられています。

 

世界のアンモニア市場、輸入量、輸出量については、以下pdfで述べられています。

http://eneken.ieej.or.jp/data/6317.pdf

上記pdfで着目したのは、2012年の世界のアンモニア生産量の約84%が化学肥料の燃料に利用されている。

ドライアイス用に製造されるのではなく、化学肥料がメインで作られている事がデータから分かります。

ドライアイスの需要が今後増加すれば、アンモニアの用途も変わる可能性があるでしょう。

 

ここまで読んで頂き、ありがとうございました。